フラガール

denny2007-01-13

南海キャンディーズしずちゃんが泣きの演技をするというので
なんかのバラエティーで紹介されていたのをテレビでみたことが
あったのだが、今回映画館で見ることとなった。
結論からいうと、ここ数年映画館で見た中でこんなにまで泣かされた
映画はない!というぐらい号泣してしまった。嗚咽をこらえるのが
必死で、映画館を出てもしばらく涙が止まらず往生したけれど
後味はじつに爽快で、素晴らしいの一言につきる作品である。
ぜひぜひご覧になることをお薦めしたい。
没落の一途にある炭鉱の町を復興させるために建設されることに
なった「常盤ハワイアンセンター」でフラダンスを踊るダンサーを
目指す炭鉱の女たちと、彼女らを指導するために東京からやってきた
元SKDのプロダンサー、そしてハワイアンセンター建設に反対する
人々が衝突しあいながら、ラストでセンターオープン日に見事なフラダンスを
大観衆のなかで披露するまでのプロジェクトXさながらのサクセスストーリーである。
友情あり、家族愛あり、努力あり、挫折ありで、生々しい熱い感情が
直球で心に響く。それが、石炭から石油へ移り変わる時代から取り残される
いわきの風景が一層その感情を深める。
蒼井優の笑顔、松雪泰子の熱いタンカ、豊川悦司の男気あふれる優しさ、
岸辺一徳のコミカルながら深い演技、そして何より富司純子の静と動の力強い
演技。とにかく役者が素晴らしかった。フラダンスでこんなに泣かされるとは・・・
久し振りにいい涙を流すことができました。