ザ・マルチ商法潜入レポート②

こうして下半身のボディメイクが終了した。どうもこのボディメイクというのは○○○の最も自慢とする
技術らしく、下着を購入した後もこのボディメイクをしてもらいにあしげなく事務所に通うのだという。
このボディメイクは常に無料で、一日に2回、毎日来るお客もいるのだそうだ。ちなみに私の同期は
仕事帰りに毎日ボディメイクを施されに訪れているらしい。しかし、仕事帰りに来ても、せいぜい家
帰ったらすぐ着替えて風呂に入ってしまうわけで、一日の始まりの時にやらないと意味がないのではないか?
という単純な疑問がすぐにわいた。が、同期に聞くのも面倒だったので、その疑問はスルーすることにした。


さてAさん、どうも私の反応が微妙だったのに気付いたのか、急に身の上話をし始めた。
A「実は〜私元ここのお客さんだったんですよお〜」
D「えっ!?お客さんから社員になったんですか?」
A「そうなんですよお〜私も友達に紹介されて試着体験に来たんですよ〜。実は体験試着したとき
私全然体型が変化しなくって〜すっごいデブだったから私」(※Aさんは決して痩せてはおらず、
足は私の方が細いくらいなのだが、ウエストと胸だけは人工的にいい形をしている)
D「へ〜でも体験で変わらなかったのによく買おうと思いましたねえ」
A「私を担当してくれた店員さんがあ、『絶対にこの下着をつけたら体型が変わるから、だまされたと
思って買ってみなよ!て勧めてくれたんですよ〜。で、私体型すっごい気にしてたから買っちゃって。
で、私当時ウェストが75ぐらいあったからあ、ユニクロの黒のゆったりズボンしかはけなかったんですけど〜
なんと半年でズボンのサイズが5つ(!!)も小さくなったんですよ〜!!それで今では履けなかった
ジーンズが思う存分履けるようになったんですう」
D「半年で5サイズも変わったんですか?」(半信半疑の目)
(Aさんがバシッと私の肩を叩き)
A「もう〜ほんとですってばあ!信じてくださいよ〜!で、ここに通ううちに『社員になってみないか?』
っていう話がでてえ、私医療事務やってたんですけど転職しちゃったんです。やっぱり〜○○○の
すごさをいろんな人に知ってもらいたいからあ」
D「ふ〜んそうなんですかあ。もしかしてここにいる他の人もみんなお客さんだったんですか?」
A「そうなんですよお。みんなお客さんが働いてるんです〜若い人が多いでしょ?」
D「前にお客さんだったら言ってることに説得力がありますよね」
A(うれしそうに)「そうなんですよ〜だからdennyさん信じてくださいって!」
・・・なるほど。はまった客がどんどんいろんな人を紹介し、顧客を増やす見返りに社員になるという
特典を与えるのか・・・。これじゃあネズミ講じゃあないですか。


さて、お次はブラジャーである。普通のブラにはワイヤーが通常は半月の形ぐらいしか入っていないが、
○○○のブラは乳房全体を囲むようにワイヤーがついているのが特徴なのだそうだ。こうすることで
胸のお肉がはみでることなく、ブラの中に収めることができるらしい。さらにブラの上からウェスト
ニッパーで締め付けられ、強制的にくびれができあがった。
さあ、ここで今度は上半身のボディメイク開始である。