藤田嗣治展生誕120周年記念@京都国立近代美術館

街中でポスターを見て以来ずっと行きたかったフジタ展にやっと足を運ぶことができた。実は高校の時に藤田嗣治についての論文を書いたことがあって、その時にみた彼の画集に描かれたいわゆる「乳白色の肌」と、墨汁と面相筆を使った独特の細い輪郭にすっかり魅せられてしまい、いつか本物をこの目で見たいと思っていた。
実際に見てみると、油絵とは到底思えない、薄い色で塗った透き通るような肌と細い線に釘付けになってしまい、かなり周りの人の迷惑をかってしまった。油絵とは別に、彼が中南米の旅行をしたときに描いたラマの絵とか、ボリビアの女性を描いた水彩画はとてもシンプルながらものすごく躍動感があってやっぱりしばらく目を離す事ができなかった。