昨日から井上靖の「氷壁」を読み始めた。井上靖といえば小学校の頃に「しろばんば」を読んだ以来で、一昔前の作家だなという低い認識しかなかったのと、最近NHKで「氷壁」が現代風にアレンジされてドラマになっていた印象が強かったので原作の時代設定を無意識に現代に設定していた。なので、「大正14年生まれというと30歳である」という記述に思わず「誤植か!?」と疑ってしまったほど驚いてしまった。うちのばあちゃんより年上じゃん・・・。小説の中では若さ溌剌としている主人公が現代世界では80歳過ぎという現実をうまく飲み込めず、あああ残酷にも人はやっぱりきっちり年取るのねなんて事実を生々しく再確認してしまった。