結婚式

「本日はお日柄もよく…」という台詞がぴったりの今日、京都の某ホテルで行なわれたバイト先の友人の結婚式に行ってきた。結婚式に出るのは2回目で、友人の結婚式は初めてだ。

挙式

泣くかな〜と思ったけど泣けなかった。賛美歌を歌う時に、マイクを通して流れた神父の歌声が音程外れまくりで、笑いをこらえるのにもう必死だったからだ。

披露宴

ひたすら一緒に出席した同じバイト先の友人と喋り捲る。会うのは実に5年ぶり。すでに2児の母である彼女から、京都の保育所事情やら子育て事情やら家庭事情やらの話を聞く。どれも今の私には全く関係がないのでとても新鮮。
二人の馴れ初め紹介、ケーキ入刀、職場・親戚の挨拶、お色直し、キャンドルサービスと宴は着々と進行。なぜ周りも私も場面ごとにわざわざ席を離れてカメラを向けてしまうのか…とにかく新郎新婦の写真をたくさん撮った。一生に一度の(であってほしい)スターになれる日ですからね。やがて会場は新郎新婦の親戚のカラオケ大会と化す。「二輪草」「乾杯」「てんとう虫のサンバ」などお決まりのテーマソングのオンパレード。みんないい具合にお酒に酔って気持ちよさそう。
そして…いよいよ両親への花束贈呈。新婦である友人は、家族へのメッセージの冒頭から感極まって涙を流している。私はそこではぐっと来なかったのだが、彼女の両親が彼女以上に涙を流しているのを見た瞬間、涙がどっと溢れてきて止まらなくなってしまった。「ああ、結婚式を挙げることって最大の親孝行なのかもなあ」と涙をぬぐいながら初めてこんなことを考える。

感想

個人的には式とか披露宴とか面倒くさいし、籍だけ入れればええやんと思う。けど、新しい家族を築くという人生一大事のスタートをきるにあたってこういう形式を踏むのは、自分のためというよりはむしろ家族のために必要なのかもなと初めて実感する。私の両親はそんなに保守的な考えの持ち主ではないから、式挙げないよって言ったら「ふ〜んそう」で済みそうだけど、内心はやっぱり娘の花嫁姿を見て泣きたいのかもしれないなあ。…こんなふうに家族のことを思うなんていやはや私もすっかり年取ったな。