今日は妹の誕生日。お祝いをしようと二人で行きつけの隠れ家的居酒屋へ。バイトの店員さんや料理人さんとも顔馴染みで、カウンター席で楽しくおしゃべり。話の流れで今日は妹の誕生日という話が出、若いな〜いいな〜と妹以外の皆が年寄りじみた反応をする。
お茶漬けを食べ、そろそろお会計をとその旨告げてしばし待機。「頑張って計算してますのでもう少し待って」というので、「別に急がないんでいいですよ」と待っていたら…「ハッピバースデートゥーユー!」とバイトさんや料理人さんが手拍子と共に歌いながら、奥の厨房からろうそくが2本飾られた山盛りのデザートを持って現れたのだ!カウンター席にいた他のお客さんも一緒に歌ってくれ、店全体が妹に注目。恥ずかしそうにしながら妹がろうそくを消し、皆が温かい拍手を送った。
こちらから何にも頼んでいないのに、こんな粋な計らいを臨機応変にしていただいたこのお店に脱帽。妹と同様すっかり感激してしまい、思わず涙が出そうになる。お客様に喜んでもらうこと、幸せにすること。そんな接客業の基本をこんなに自然にできてしまうのはプロの仕事だなと感銘を受ける。普段仕事に追われていると、自分の忙しさを棚に上げて相手の存在を見失い、ついつい自分の都合ばかりを優先させてしまうことがよくある。そんな自分の仕事のやり方を振り返り、「これではいかんな」と思い知らされた、とてもいい夜だった。