病院へ行こう!

朝起きて熱を測ると37度6分。痰が大量にからむ咳が止まらず、関節の痛みも悪寒も相変わらず強烈だ。しかしたかだか37度台の熱である!今日は職場の友人とテニスをする約束もあるし、夜からは職場の人たちとの飲み会なのだ!!少々ばかり無理をすれば行けないことはないかな…とかなりかる〜く考えていた。
しかし…ここからの変化が自分でも恐ろしくなるほど劇的であった。起床してからしばらくして熱がうなぎ上りに上昇し始めたのだ。結構まめに体温を測っていたのだが、測るたびに0.5度ずつ上っている。それと共に、まるでとてつもなく大きい重石を載せられたかのように体が全く自分の意思では動かなくなっていく。熱い…痛い…怖い…怖い…。
ついに体温が39度に達したところでこれはやばいと思い、ついに滅多に行かない病院へいくことに決めた。

病院へ行こう!

病院は家から普通に歩けば5分で着くのだが、なんせ普通に歩けないので倍以上かかる。病院に着き、受付票に名前やら住所やら記入するも立つ足に全く力が入らず。看護婦さんに薦められてソファーで書いた。
診察室に呼ばれると、清潔感が全く感じられない、やる気なさそうな小太りのおっさん医者が迎えてくれた。まず木べらを使って喉の様子を検査したのだが、医者が舌の奥の方をかなり強い力で木べらで押すものだから思わずおえっと吐きそうになる。
一通り問診を済ませた後、「インフルエンザにかかっていないか検査をします」と、15〜20センチはある細い綿棒を取り出した。「ちょっと気持ち悪いかもしれないけど我慢してね〜」という看護婦の声と同時に鼻の穴のふか〜〜〜いところまでずぼずぼずぼっとその綿棒がめり込むめり込む。「ふがふがふが!!!」と心の中で思いつつ、「あ、胃カメラよりはだいぶましだな」と心なしか安心感を覚えた。

病院へ行こう!

検査の結果が出るまで20分かかるとのことなので、栄養剤と鎮痛剤の点滴を打ってもらうことにする。点滴の袋を見た瞬間思わず「消毒液じゃあないだろうな…?」と不信感が湧く。しかしこちらから「そうじゃないわよね!?」と確認するわけにはいかないので、されるがままに針をさしてもらう。ここが患者の弱い立場を表していますよねえ…。
しばらくして看護婦がやや申し訳なさそうな笑みを浮かべながら、申し訳なさそうな声で「インフルエンザのA型が出てしまいました。」と告げた。人生初のインフルエンザ感染が判明し、やや「おお〜っ」とテンションが上るが、すぐさまこの三連休の予定が全てパーになることを思い、すぐさまがくっと落ち込んだ。

病院へ行こう!

薬を処方してもらってとぼとぼと帰宅。一応薬の名前をメモ。

解熱剤の効果はものすごかった。幾度もシャツを替えなければならないほど汗が大量に出、一気に37度台まで熱が下がってしまった。関節の痛みも悪寒もそれに伴って消えてしまったが、それと引き換えに鼻水がだらだらと出るようになった。けど、本当に楽。おかげでこの夜はぐっすり眠ることができた。